2月 8, 2023

下関労働教育センター

Shimonoseki Labor Education Center

所長のゆるエール2

 長崎の大村にある入国管理センターに収容されている方を訪問しに月一回のペースで通うことになりました。一日かかる長崎への往復の旅ですが、とても大切な時間として心に刻まれます。センターの運営委員会に入ってくれている福岡在住の仲間二人のチームに入れていただく形で参加することになりました。

 午前に3人の方を面会し、差し入れする食料品を買い入れ、昼食後に午後の面会の申請書を提出して待っていました。しばらくするととても身長が高くて体格のよい入管の職員の方が待合室にゆっくりと入ってきました。厳しい表情をして入ってこられ、しばらく黙っているので、何か問題が起こったのかとこちらも緊張していると、「まことに残念で申し上げにくいのですが」と話を切り出し、申請した二人の方が面会を拒否されたということを伝えてくれました。二人はそれでも元気でいるということ、ときに心の状態で面会を拒否することがあるということを教えてくれました。入管訪問を続けてきた二人とともに、普段は内側のことを口外しないようにしている職員の方が多い中で、今日はとても人間的な対応をしてくれたねと話しました。

 思い返してみると、職員の方が、待合室で待っている私たちのところに向かってくる間に、私たちとの関係を人間的なものにしたいと、話すことを準備されていたその気持ちが伝わるような時間でした。役所の方との関わりの中で滅多に味わうことのない体験でした。

 入管訪問をするグループが長年積み上げてきた入管の職員との信頼関係の実りのようなものかもしれません。

 人権の問題で役所に行くときに、機械的な返事しかもらえず、もっと職員一人一人の生の声を聞きたいともどかしく思うことが多いです。その中で、このような関わりが少しずつ増えていく社会になっていけばいいなという希望を感じる体験でもありました。人生の中の小さな小さなひとこまですが、その中に豊かなメッセージがあるように感じます。