12月 14, 2024

「海峡からの風」電脳版 第206号

【はじめに】

 今月前半は、普段することのない手続きに追われ、バタバタしていましたが、それも少し落ち着き、後半2つのイベントに行くことができました。1つはアフリカン トーク&ライブ。ポレポレキャラバンのアフリカン音楽ライブ。ポレポレダンサーズの方々もいらっしゃって、会場の皆さんを巻き込んで、もちろん最後には私も巻き込まれ、踊りながら楽しみました。会場が一つになって、とても盛り上がりました。ただ私は踊りとか苦手なので、きっと見た目は前の人について歩いていただけ・・という感じだったと思いますが、それでも元々アフリカのリズムや音が大好きなので、心はワクワクしてました。もう一つはユーフォニアムのトリオコンサート。普段オーケストラでは後の方の席で伴奏を奏でている楽器。それがメロディーを奏でる。初体験です。ユーフォニアムは大きなトランペットのようでもあり、小さなチューバのようでもあります。音色は柔らかく、まるい響き。声に例えると、優しくあたたかな男性かな。聴いているとやさしい光、さわやかな風が吹く広大な大地が浮かびます。とても気持ちの良い豊かな時間を過ごすことができました。ここ2ヶ月くらい、自分のために動くことができませんでしたが、音楽やダンスで気持ちも切り換えることができました。来月から新たにスタートです! (林)

                                                                                                                                                              【センター行事・講座】

■NIKI教室

 12月7日・21日(木)10:00-

□十日会

 12月9日(土)10:00-

■糸杉の会

 12月21日(水)13:00-

□フラワーアレンジメント

 12月28日(木)10:00-

■ヨガ同好会

 12月6日・13日・20日・27日(水)10:00-

●○会議・定例会利用その他○●

・こども食堂

 12月22日(金)16:30-

・キッチンカー出動

 12月16日(土)12:00- 川中豊町

 12月23日(土)17:00- 綾羅木

・12月24日(日)-25日(月)クリスマス休館

・12月29日(金)-1月4日(木)年末年始休館

★☆★関連行事・行動★☆

※イベントを掲載しておりますが、中止や延期になっている場合があります。ご確認の上お出かけください。

無縁仏がつなぐ世界~多文化共生の伝統は生きているか

12月2日(土)14:00-16:30

あいれふ8階(視聴覚室(福岡市中央区舞鶴2-5-1)

講師:原尻英樹(立命館大学教授)

参加費:一般1000円 学生500円

定員:66人(要申込)

主催:ふくおか自由学校

連絡先:080-6406-9251

大地の再生講座@北九州2日間

12月4日(月)~12月5日(火)9:30-17:00

場所:北九州市小倉南区(申込の際に詳細をお知らせ)

講師:矢野智徳(杜人 環境再生医)

参加費:5000円/1日

お弁当を持参してください

持ち物:汚れても良い服装、帽子、長袖長ズボン、長靴(地下足袋)、タオル、飲み物、作業用手袋、雨具(雨天時)

道具:ノコガマ、移植ゴテ、剪定バサミ

申込:大地の再生九州

主催:大地の再生、杜の学校

セクシュアリティと人権

12月4日(月)14:00-15:40

福岡市早良市民センタ―4階ホール(福岡市早良区百道2-2-1)

講師:眞野豊(鳴門教育大学大学院学校教育研究科准教授)

入場無料

定員:500名

問合せ:早良区役所生涯学習推進課

主催:福岡市人権尊重行事推進委員会

出会いこそ、生きる力

12月4日(月)14:00-15:40

西市民センタ―ホール(福岡市西区内浜1-4-39)

講師:サヘル・ローズ(俳優)

入場無料

定員:800名

問合せ:西区役所生涯学習推進課

主催:福岡市人権尊重行事推進委員会

矢野智徳氏と公演の自然環境を考える集い~門司港老松公園を観察

12月6日(水)13:00-

老い松公園正面入口集合→も事項生涯学習センタ―2階研修室

講師:矢野智徳(杜人 環境再生医)

参加費:2000円

申込・問合せ:090-4588-1640(小田原)/ E-mail : goma2008@quartz.ocn.ne.jp

※雨天決行 

トーク付上映会『ガザ 素顔の日常』

12月6日(水)18:00-20:30

富士ビル赤坂8階(福岡市中央区赤坂2-2-11)

トーク:関根健次(ユナイテッドピープル代表)

参加費:一般1000円 学生500円

主催:ADVANCEシネマ

北朝鮮人権侵害問題啓発週間(10日-16日)パネル展

12月8日(金)-18日(月)

下関市役所本庁舎西棟1階(下関市南部町1-1)

問合せ:下関市人権・男女共同参画課(TEL 083-222-0827)

望まない孤独をなくしたい~自己責任社会にある「あなたのいばしょ」~

12月9日(土)14:00-15:40

福岡市立中央市民センタ―3階ホール(福岡市中央区赤坂2-5-8)

講師:大空幸星(特定非営利活動邦人あなたのいばしょ理事長)

入場無料

定員:先着500名

問合せ:中央区生涯学習推進課

主催:福岡市人権尊重行事推進委員会

中国の安全保障制作について

12月9日(土)14:00-

福岡県弁護士会館301号室(福岡市中央区六本松4-2-5)

講師:坂本信博(西日本新聞前北京特派員)

参加費:500円

主催:九条の会福岡県連絡会

第22回市民フォーラム こどもフォーラム福岡2023

12月10日(日)10:00-17:00

福岡大学A棟2階・7階(福岡市城南区七隈8-19-1)

講師:三谷はるよ(龍谷大学准教授)ほか

参加費:1500円 18歳未満・学生無料

主催:特定非営利活動法人子どもNPOセンタ―福岡

【上映会】樋口英明氏と農業復活の道を探る農業者たち「原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち」

12月15日(金)10:00-

福岡県中小企業振興センター401号室(福岡市博多区吉塚本町9-15)

定員:120名

問合せ:092-482-7765(神崎)

【上映会】樋口英明氏と農業復活の道を探る農業者たち「原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち」

12月16日(土)14:00-

福岡市弁護士会館2階ホール(福岡市中央区六本松4-2-5)

定員:200名

問合せ:080-6420-6219(青柳)

参照

【広島・ハチドリ舎】

 hachidorisha.com/events/2023-12/

 

【編集後記】

11月は個人的にはケニア三昧のはずだったが、市内で賞味期限の長いパンを作る会社から大量にパンを寄贈いただき、県内で乳製品などを作る会社から大量にヨーグルトを寄贈いただいたりと、フードバンク関連も結構忙しかった。学校や保育園、グループなどで食品を集めてくださったり、生協の宅配の際に家庭の余剰の食品を集めてくださったりと、様々な形でフードバンク山口の活動が支えられていることを一層実感させられ、感謝している。

それでもやっぱりケニア三昧で、とりわけマサイの長老になったジャクソンさん、その第二夫人永松真紀さんとご一緒する機会が多かった。講演ではジャクソンが野生動物の鳴き真似をしてクイズ形式で聴衆に聞くのだが、私は過去十回以上聞いてきてもまだ間違うことが多いのに、広島安佐動物公園での講演では、聴衆に動物公園の友の会の会員やボランティアガイドの方がたくさんおられて、全問正解だったのには驚いた。

マサイは人生を大きく四つのステージに分け、こども時代、青年期(この時期にグループで森の中で暮らし、彼らの最も大切な家畜である牛について徹底的に学び、ライオン狩りをしたりする)、そしてピョンピョン飛び跳ねる光景で有名な成人式を終えて大人時代を迎え、家族を持ち、経験を重ねて、そうして長老となる資格を得るのである。ただジャクソンさんはまだ新米の長老であって、もっと年配の超長老がたくさんおられるとのこと。

私がジャクソンさんに初めて会ったのは多分2009年で成人式から五、六年、真紀さんと結婚して間も無くの頃で、青年期の鋭い精悍さは少し影を潜めていたが、それでも強いマサイの雰囲気に満ちていた。

世界的な気候変動でサバンナの草が十分でなくなったり、ケニアの開発路線でサバンナの真ん中を道路や高速鉄道が横切り生態系が変化したり(高架にしてもキリンさんはくぐれないって話もある)、ケニアでも義務教育の徹底化が図られてマサイと言えども子どもたちを学校に通わせないといけない、動物保護の観点からライオン狩りが禁止されるなど、マサイの伝統的な暮らしは少しずつ困難さを増してきている。マサイの主食は牛乳で、日に5-6リットル飲むのだが、十分な牛乳が得られないことも増え、他のケニアの人々と同様にトウモロコシの粉を練ったウガリなどを食べざるを得ないようになってきた。

この食生活の変化は、もちろん加齢による変化、つまり中年太りもあるのだが、six padの腹筋は脂肪で覆われ、ビーズで飾られた首筋から覗く鎖骨も肉に埋もれ、優しいぽちゃっとしたおっちゃんのジャクソンさんとなってしまう訳である。

かつて日本からケニアに何を持ち帰りたいですか?と聞かれた時、水が枯れることなく流れる日本の川が欲しいと答えたジャクソンさん。豊かな草原がマサイの生活には必須なのです。

そうですね、水を大切にしないと・・・例えば、東九州自動車道のルート上の豊前でみかん農家の方が土地の売却を拒み、強制代執行が行われ、みかんの育つ山を真っ二つにして道路が通りました(すぐに大雨で斜面が崩れたのには呆れてしまいますが)が、単に山を削っただけでなく水の道を遮断してしまい、みかんの収穫が激減したそうです。せっかく止まっていた川辺川ダムや何十年も前の計画を無理やり進めようとする石木ダム、ジュラシックビーチと言われる奄美大島の嘉徳海岸、もちろん辺野古も、人の目に映る状況だけで判断し自然に手を加えようとする人智の浅はかさを痛感し、懲りない面々が蔓延る状況を憂う。

そう言えばリニア新幹線で静岡の知事が「水問題」で強硬に反対してきたが、果たして豊前の二の舞にならないと誰が言えるのでしょうか。知事が高校の先輩というひいき目もありますが、私は川勝知事の心配は的を得ていると思う。

そんなことをうだうだ考えていると、ふと気づけば12月、皆様良いクリスマスをお迎えください。(大城)