【はじめに】
日本の気候区分は温帯と習ったはずですが、最近は亜熱帯に属しているのでは?と思うような天候が続いていますね。突然の雨の降り方もまるでスコール。
皆様いかがお過ごしでしょうか。コロナの感染拡大のニュースを見ては少し暗い気持ちになり、行きたい所にも行くことができず、体調を崩したりしていらっしゃいませんか?小児喘息だったことをすっかり忘れていた私ですが、今頃になって気管支喘息になってしまいました。少し息苦しい毎日を送っています。
まだまだ厳しい暑さは続いていますが、ちょっと歩いてみると、柿の実や栗の実がどんどん大きくなっていたり、八百屋さんには梨が並んだり、秋は着実に近づいていますね。
秋の七草の中に桔梗があります。朝鮮半島では「トラジ」と呼ばれています。乾燥させた根の部分を戻し、唐辛子と合わせた和え物「トラジムチム」、この時期韓国食材のお店の前を通ると、たまに目にすることがあり、購入しています。初めていただいたのは大学生の頃だったと思いますが、なぜか食べてみたいという衝動に駆られ、購入していました。そして、これをいただくと少し元気になるのです。食文化研究会なんぞに参加していて、アジア担当だった時に『神農本草経』(217年)を調べていたことがあります。その中にこの桔梗の根が古くから生薬として利用されており、しかも、鎮痛、解熱、気管支炎、喘息・・・等々、に用いられていたことを知りました。そんな知識は全く持ち合わせていませんでしたが、気管支の弱い私は本能的に魅かれていたのでしょうか。
理不尽なことが多くて少し生き辛い世の中ですが、誰もがより良く過ごすために必要なこと、大切なことを察知する本能みたいなもの、無くさないように自分磨きをしたいものです。お互いを思いやる気持ちを忘れずに・・・。
ベランダの月下美人に貴重な蕾が一つだけつきました。毎日、今日か明日かと開花を待っていますが、なかなか焦らされています。夕方いい香りが漂ってくるのを待ちわびています。
【センター行事・講座】
今月はコロナ感染拡大のため休館しています。
●○会議・定例会利用その他○●
子ども食堂・・・未定
★☆★関連行事・行動★☆
※イベントを掲載しておりますが、中止や延期になっている場合があります。ご確認の上お出かけください。
東田エアシネマ(オンデマンド映画館)
レンタル:1日1000円(ご購入から24時間視聴可能)
1週間1500円(ご購入から7日間視聴可能)
【Youtube】No Nukes Asia Forum 25年VTR
No Nukes Asia Forumの25周年を振り返るスライドショー
【オンライン】関東大震災朝鮮人虐殺を忘れない集い
9月4日(土)14:00-16:00
メッセンジャー:キムジョンス(1923記憶と平和歴史館館長)※質疑応答あり
参加費:自由カンパ(振込先:郵貯口座番号01370-0 記号102565 加入者名:日本とコリアを結ぶ会)
参加申込:yksalan2010@ae.auone-net.jp(折り返し参加URLをお知らせします)
主催:日本とコリアを結ぶ会
林えいだい5年祭企画 映画『抗い 記録作家林永大』上映会
9月4日(土)13:30-16:00(上映後、西嶋監督の挨拶予定)
西南学院大学西南コミュニティセンタ―大ホール(福岡市早良区西新6-2-92)
定員:100名
入場料:無料
問合せ:092-406-8609(ありらん文庫資料室)
主催:林えいだい5年祭実行委員会
アジアの原発どうなっているの?@ZOOM茶話会~アジアの原発と反原発運動~
9月4日(土)14:00-16:30
参加費:無料
申込:要
主催:さよなら原発神戸アクション
zoomリンクなど詳細:http://sayogenkobe.blog.fc2.com/blog-entry-223.html
韓国草の根塾オンライン土曜セミナー
9月4日(土)10:30-12:00
在来種タネを守る活動
ゲスト:ピョン・ヒョンダン
会費:月1000円以上
※詳細は韓国草の根塾https://note.com/kankoku_kusanone/n/n3eb101330446
『重要土地等規制法』を廃止に!監視対象は、あなたかも
9月5日(日)14:00-
行橋中央公民館(行橋市大橋1-9-26)
講師:飯島滋明(名古屋大学名誉教授)
参加費:300円
主催:築城基地の米軍基地化を許さない!京築住民会議
2021年度外国文化講座・多文化共生講座
【オンライン連続講座】イスラムの文化について考えよう!
9月11日(土)14:00-15:30
「イスラムの世界について~バングラデシュでの生活から~」
講師:大島美麻(元JICA海外協力隊員)
英語通訳:ヘマ・ガルベス(山口県国際交流員)
ゲスト:マムン・タリフ(山口大学大学院医学系研究科)
フェルドウシ・ライハナ・ナスリン(山口大学大学院共同獣医学研究科、タリフ氏夫人)
10月9日(土)14:00-15:30
「日本におけるイスラムの人たちの生活を知ろう!」
ファシリテーター:伊藤由加里(前山口県JICAですく国際協力推進員)
ゲスト:ムルヤディ・ヌグラハ(インドネシア出身、介護福祉士)
チニンタ.アブリナ(インドネシア出身、山口県内企業勤務)
11月20日(土)10:30-12:00
「日本の食材を使ってできる簡単なイスラム料理」
講師:レニ・マイリナ(インドネシア出身、山口大学共同獣医学部)
アシスタント:齋藤涼子(国際交流ひらかわの風の会事務局長)
対象:山口県内に在住または通勤・通学する方でZOOMで参加できる方
定員:40名(全講座を受講される方を優先、先着順)
申込方法・〆切:申込フォームから9月3日(金)までに申込https://forms.gle/453LDhrS4K4L3Tib7
問合せ:(公財)山口県国際交流協会 TEL:083-925-7353 FAX:083-920-4144 E-mail:yiea.info@yiea.or.jp
主催:公益財団法人山口県国際交流協会、独立行政法人国際協力機構中国センタ―(JICA中国)
【ZOOM】ケニアから世界をつなぐZOOMでトークショー!
早川千晶の「この人に聴きたい!」vol.45
9月15日(水)20:30-(20:00よりスライドショー上映)
ゲスト:大西マサヤ(ミュージシャン・映像作家)
Zoom Talk & Live~歌でめぐるケニアの旅~
参加費:1000円
申込:https://haronoya.com/shop/zo0059
※「真紀さんラジオお便りコーナー」おたより募集中!
質問やメッセージなど、番組内で読み上げて、真紀さんにコメントしていただきます。
お便りは chiakinairobi@gmail.com(早川千晶さん)まで。
歌に見る朝鮮近代史のひとコマ~詞にひそむ寓意を読み解く~
9月18日(土)14:00-16:30
天神チクモクビル小ホール(福岡市中央区天神3-10-27)
問題提起:船津建(福岡教育大学教員)
定員:40名
参加費:一般1000円、学生400円、高校生以下無料
申込:ukuokafreeschool.web.fc2.com/2021/kouza202105.html参照
主催:ふくおか自由学校
学び合う楽しさをどの子にも
9月20日(月)13:00-16:30
福岡市中央市民センタ―ホール(福岡市中央区赤坂2-5-8)
講師:苫野一徳(熊本大学准教授)
参加費:講演会1500円・ワークショップ1500円
定員:講演会200名・ワークショップ50名
募集期間:9月19日まで(ふくおか教育を考える会協議会ホームページ参照)
主催:ふくおか教育を考える会協議会
参照
【広島・ハチドリ舎】
hachidorisha.com/events/2021-09/
【編集後記】
8月30日に原稿を書いている。この時期に思うことを徒然に・・・
1999年8月30日、東ティモールでは独立を問う住民投票が行われ、インドネシア軍や民兵による様々な妨害が続けられてきたにも関わらず、96%の投票率で、8割近くの人々が独立を選択した。投票用紙を奪われないように土の中に埋めて隠したり、途中妨害を受けないように早朝から投票所に並んだり。一方日本ではコロナ禍とは言え、先日行われた横浜市長選挙、カジノの是非を問い、また菅政権の推す候補と野党候補の対決、知事経験者の乱立など興味深い状況にも関わらず37%の投票率であった。ネットでは若者たちによる「目指せ!投票率75%」と言う運動が始まったことが伝わってくるし、このメルマガで紹介している広島のハチドリ舎では「投票所はあっちプロジェクト」(https://www.go-vote.jp)行動を実行しているが、大きな選挙で75%の投票率と言うのは中々厳しい今日の日本です。これだけ命が軽んじられた政治に対して向き合う姿勢が望まれますね。
東ティモールでは住民投票の結果発表後、インドネシア軍・民兵による報復、焼き討ちや略奪、暴行、誘拐、そして虐殺の嵐が吹き荒れた、いわゆるブラックセプテンバーである。こう言った戦争や侵略に伴う虐殺ですら厳しく責任を問われるべきであるが、この時期思いを馳せるのが9月1日、関東大震災における朝鮮人虐殺である。友人のSNSで「地震は天災、虐殺は人災」と言った表現を見かけたが、人災とは十分な対策や配慮を怠ったがために発生する災害と言うニュアンスがあり、違和感がある。ある意味意図的にデマが流布され、煽動された人々が行った「犯罪」である。そしてその責任は行政や国家が負うべきであるにも関わらず、東京都知事は今年も追悼文を見送るとのこと。太平洋戦争の戦争責任同様、臭いものには蓋。下関ではニッコリ会がイベントを毎年実施してくれており、犠牲者に思いを寄せる機会を提供してくれている。過去を学ぶ時、現在のネット社会における匿名の誹謗中傷やコロナ禍の差別的行動などにも重ね合わせて考えていきたい。
ついでに触れておくが、臭いものに蓋は日本だけで無く、インドネシア大統領は東ティモールの民兵組織の指導者の一人、エウリコ・グテレスに勲章を与えた。彼には200人の死者を出したリキサ教会襲撃事件、元議員マヌエル・カラスカオン宅の襲撃・殺害など様々な容疑で東ティモール特別人権法廷にかけられ有罪判決を受けたが、結局は釈放され、スハルト元大統領の娘婿の手足となって力を伸ばしてきた。そんな人物への勲章授与に東ティモール全国協議会は抗議文を送った。
人災と言えば、もしオリ・パラでコロナ感染が急拡大したならば当てはまるのであるが、不幸にしてその前に拡大してしまったので「証拠不十分」かな・・・。しかし昨今の豪雨災害、浸水被害や土砂崩れは人災の要素が多々ある。もちろんフクシマも。
そして下関ではもう学校が始まっているが、9月1日は始業式のイメージが強い。そしてこの日に自ら命を絶とうとするこどもたちが増える悲しい日。辛かったら逃げて良いんだよ。そして学校以外にこどもたちの居場所を地域で作って行こう。
あっちゃこっちゃに話が飛んでしまいましたが、とりあえず「命を大事にする」、結語があまりにもシンプルかな。(大城)
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