【はじめに】
40年くらい前だったか、『家庭画報』という雑誌でアンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼスの特集記事があった。グランマ・モーゼスの愛称で親しまれたアメリカの画家。私はその絵に心をうたれ、その記事を切り抜き、今も大切に持っている。その方の生誕160年を記念する展覧会が昨年より日本で開催されていた。うわ!生で観ることができる!と心が躍った。5ヵ所巡回するのだが、一番近いのが東広島美術館(東広島市西条)。絶対に行かなきゃと思っていたのに、相変わらず日々落ち着きなく過ごしていた私はすっかり忘れてしまっていた。ところが思いが強かったのか、5月21日の絵の教室を終えて、ふと展覧会のことを思い出した。いつまでだったっけ?急いでスマホで検索。何と5月22日が最終日!間に合った・・・。迷うことなく最終日の朝早く西条に向かった。
彼女は今でこそ画家と言われているが、もともとは無名の農婦。刺繍が趣味で身近な景色などを刺繍絵として作成していたが、リウマチになり針を持つことができなくなる。娘さんの勧めで78歳の時に針を絵筆に持ち変える。画家ではないので、アトリエがあるわけでもなく、画架があるわけでもなく、部屋の片隅で、やはり身近な景色やできごとを描いていく。その絵がある実業家の目にとまり、80代、ニューヨークで初個展。第二次世界大戦を経験し疲弊したアメリカ人の心をとらえ、あっという間に人気作家となった。そして100歳まで描き続けた。しかし大統領から表彰を受けるまで著名になっても、101歳で亡くなるまで農家の一主婦としての堅実な暮らしはずっと守っていた。
130点の作品をじっくり観ながら、なぜ私はこの人の作品にここまで魅了されたのだろうと考えていた。78歳で描き始めた…長い人生で培われた知恵、逞しさ、素朴さ、誠実さ・・・そういうものに魅かれたのかな。
ゆったりと空気が流れている西条の町を散策しながら、私もまだまだいけるんではない?と思えた一日だった。(林)
【センター行事・講座】
■NIKI教室
6月2日・16日(木)10:00-
□十日会&むらさきつゆくさの会
6月11日(土)13:00-
■糸杉の会
6月15日(水)13:00-
□オカリナ教室
6月10日・24日(金)13:00-
■フラワーアレンジメント
6月16日(木)10:00-
□ヨガ同好会
6月1・8・15・22・29日(水)10:00-
●○会議・定例会利用その他○●
・林神父お話の会
6月10日(金)10:00-
・こども食堂 ロクスひよりやま
6月24日(金)16:30-
・キッチンカーお披露目
6月5日(日)イグナチオ教会
・キッチンカー出動
6月10日(金)17:00- 川中豊町県営住宅
6月11日(土)11:30- 川中豊町県営住宅
6月24日(金)11:30-12:00 日和山
6月25日(土)17:00- 綾羅木
・ホームレスお弁当作り
6月10日(金)13:00-
★☆★関連行事・行動★☆
※イベントを掲載しておりますが、中止や延期になっている場合があります。ご確認の上お出かけください。
東田エアシネマ(オンデマンド映画館)
レンタル:1日1000円(ご購入から24時間視聴可能)
1週間1500円(ご購入から7日間視聴可能)
『ちょっと北朝鮮まで行ってくるけん。』
6月10日(金)18:00-21:00 北方シネマ(北九州市小倉南区北方4-2-1北九州市立大学A101教室)
6月11日(土)10:00- 小倉昭和館(北九州市小倉北区魚町4-2-9)
6月19日(日)10:30-/13:30- 上津役シネマ(北九州市八幡西区上上津役4-22-2(株)ニッサプ2階夢宙空間ホール)
観覧料:一般 予約・前売り1000円(当日1200円)
大学・高校500円/シニア・障がい者(手帳提示)1000円/中学生以下無料
笑って学ぼう「憲法くん」
「松元ヒロ」ソロライブ
6月4日(土)14:00-16:00
ウェルとばた大ホール(北九州市戸畑区汐井町1-6)
チケット料金:1000円(小学生以上)
問合せ:FAX:093-622-1290 E-Mail:adoruck@hor.bbiq.jp
主催:松元ヒロソロライブ実行委員会
上映会『荒野に希望の灯をともす~医師・中村哲の軌跡』
6月4日(土)14:00-
主催:福岡市南区九条の会
【ZOOM】日本社会の変容と課題ー何が必要とされているのか
6月5日(日)13:00-
講師:本田由紀(東京大学大学院教授)
料金:700円(要申込)
主催:第59回北九州母親大会実行委員会
サラーム(パレスチナの女性を支援する会)展示販売会
6月7日(火)~10日(金)11:00-17:30
6月14日(火)~17日(金)11:00-17:30
※土・日・月曜日定休/最終日は16:30まで
Gallery TAO(広島市中区胡町3-19中国ビル1階)
「わが青春つきるともー伊藤千代子の生涯」上映会
6月 10日(金)10:30-/13:30-/18:30-
下関生涯学習プラザ 風のホール(下関市細江町3-1-1)
料金:一般1000円/高校・大学生500円
問合せ:事務局(岡藤)090-4893-8522
主催:わが青春つきるとも・上映実行委員会
いまこそ憲法九条を 台湾有事で踏み越える専守防衛~敵基地攻撃と日米一体化~
6月12日(日)14:00-
大牟田市文化会館小ホール(大牟田市不知火町2-10-2)
講師:半田滋(防衛ジャーナリスト)
料金:500円(高校生以下無料)
主催:九条の会・おおむた
人権ふれあいセミナー「インターネットをめぐるトラブルと法律問題」
6月15日(水)18:00-19:30
下関市勝山公民館(下関市秋根南町2-4-33)
講師:岡田卓司(弁護士)
定員:40名(先着順)
申込:6月10日までに電話(083-222-0827)またはFAX(083-231-1437)、下関市ホームページ申込フォームから
問合せ:下関市人権・男女共同参画課
福岡大空襲展
6月16日(木)-6月20日(月)9:00-17:00
福岡市男女共同参画推進センタ―アミカス2階ギャラリー(福岡市南区高宮3-3-1)
主催:福岡市南区九条の会
一人芝居『チマチョゴリ』
6月18日(土)18:00-
北九州市立長崎街道木屋瀬宿記念館
出演:姜河那
料金:一般2500円/大学生・専門学生2000円/高校生以下1000円(当日はそれぞれ500円増し)
主催:筑豊リボンプロジェクト
第78回もやい通りマルシェ
6月18日(土)10:00-15:00
銀杏庵 穴生倶楽部 もやい通り(北九州市八幡西区鉄王2-2-36)
生理用品配布会
6月19日(日)10:00-12:00
しものせき市民活動センタ―(下関市竹崎町4-4-2)
主催:山口県
上映会『テレビで会えない芸能人』『カランコエの花』
6月19日(日)11:00-/14:00-
福岡市中央市民センタ―(福岡市中央区赤坂2-5-8)
料金:一般1200円(当日1400円)、障がい者/600円
主催:九州シネマ・アルチ
上映会『在日』
6月19日(日)14:00-
福岡県弁護士会館(福岡市中央区六本松4-2-5)
料金:一般1500円(会員:1000円)
主催:在日の人権と生活を共に創造する会
【ZOOM】下関市立大学市民大学公開講座(春学期)
ドイツ生命医療倫理の新展開~PGD・ゲノム編集の倫理的課題とは?
6月23日(木)18:30-20:00
講師:桐原隆弘(下関市立大学経済学部教授)
対象者:下関市在住の方(高校生以上)
定員:30名(先着順)
要申込
問合せ:下関市立大学(083-254-8613)
【ZOOM】韓国と日本の歴史 ーカトリック的視点からー
6月23日(木)19:00-20:15
講師:李相源(カトリック司祭)
申込:https://forms.gle/K,RgiskBmDdJdLBcA
申込締切:6月21日(火)16:00
主催・問合せ:白百合女子大学国際交流オフィス kokusai@shirayuri.ac.jp
上映会『われ弱ければ 矢嶋楫子伝』+ 山田火砂子監督挨拶
6月25日(土)10:30-/14:00-
福岡市立博多市民センタ―(福岡市博多区山王1-13-10)
料金:一般1200円(当日1500円)
主催:良い映画を見る会
戦火で誓った平和への思い~元女性アナウンサーが語る労働問題と平和活動
6月28日(土)14:00-
福岡市早良市民センタ―3階視聴覚室(福岡市早良区百道2-2-1)
講師:森部聴子(元KBCアナウンサー、天神売りメンズ・アクション福岡・戦争に反対する女たち主宰)
料金:1000円(学生500円)
主催:PP21ふくおか自由学校
オンライン講演会
平和を実現するヒトであるために―人と社会をどう見るかー
6月29日(水)19:00-20:00
講師:大川千寿(サレジオ家族教職員養成講座コーディネーター・学校法人カリタス聖母学園理事等)
申込:https://forms.gle/w3KgmNiGAzywvLAu5
申込締切:6月27日(月)17:00
主催・問合せ:白百合女子大学国際交流オフィス kokusai@shirayuri.ac.jp
上映会『テレビで会えない芸能人』『カランコエの花』
6月30日(木)11:00-/14:00-
コミセンわじろ(福岡市東区和白丘11-22-27)
料金:一般1200円(当日1400円)、障がい者/600円
主催:九州シネマ・アルチ
参照
【広島・ハチドリ舎】
hachidorisha.com/events/2022-06/
【編集後記】
5月と言うのに暑さが厳しい日々が続きますが、日和山は、先日のこども食堂で皆で凧揚げを行い、その後も中井神父が一人で凧揚げに興ずるほど心地よい風が吹いています。
センタ―も、大凧とは言えませんが、小さな凧はあがっています。昨年11月にセンタ―を中心に発足した「いのちの関門ネッツ」(メルマガ2021年11月30日号参照)はロクスひよりやまキッチンカーの活躍ばかり目立ってうもれている感もありますが、実は地道に動いています。「抱樸」などのネットから漏れているホームレス状態の方をネットに繋ぐことができる様手渡しできるリーフレットを準備したり、イースターエッグにちなんで食品配布を行うことをFMラジオに出演してアピールしたりと。その中で一人のホームレス状態の方がフードバンク山口に食品支援を直接求めて来られた時、一時的な食支援では意味が無いので、とりあえず中井神父に”パス”を送ったら、受けとめてくださって、面会・対応、最終的にはネッツの仲間のシェルターが引き受けてくれ、社会復帰への道を探ることができました。
またセンタ―は関わりませんでしたが、乳飲み子を抱えた母親が生活困窮でミルクを変えないと行政の母子保健の窓口に相談、担当の方が市の福祉担当部署に相談したところ、ネッツの仲間たちにどこかでミルクがもらえないか”パス”が届いたとのこと。そこからフードバンク山口の大城に連絡がすぐに入ったのだが、あいにく仕事中で返事がわずか30分遅れた。そうするとその間に皆が手分けしてこども食堂ネットーワークやフードバンク山口の各地区に情報を求めてくれた。実は運よくミルク缶の在庫を我が家に抱え持っていたので、私の方で30分遅れで対応したのだが、問合せは県内を駆け巡った。
「いのちの関門ネッツ」は「こども」に関してはこども食堂が当面精一杯と尻込みしていたが、せっかくいただいたご縁、次に繋げて行きたいものである。(大城)
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