【はじめに】
新年、あっという間の1ヶ月、でも振り返るととても長い1ヶ月。今年の始まりは、北九州市立美術館分館のショーン・タン展でした。いつもなら電車で行くところですが、コロナ禍、リスクを少しでも減らそうと、自家用車で行きました。思いがけず人がいない。ガラガラで寂しいけれど、安心して観ることができました。
ショーン・タンの作品はいつも「社会のはしっこ」で生きるものへの温かい目線が感じられます。この人は、いったいどんな人なんだろう?どうしてこんなに温かさを感じるのだろう?と漠然と思っていたのですが、今回展覧会に行って判りました。展覧会の中で紹介されていた『アライバル』(言葉のない絵本です)は、「移民」がテーマ。実はショーン・タンのお父さんは中国系で、シンガポールからオーストラリアに移住した移民だったのです。ショーン・タンが育った町パースは中国系の移民が多く、移民であるが故の人々の苦労を多く見て育ったようです。それでか・・・。作品って、やはり作者の生き方とか経験とか、その人が培ってきたものが全て表れるのだなぁと改めて思いました。
作品は全て鉛筆だけで描かれています。いくつかはがきを購入し、絵の教室の壁に貼りました。子どもたちは新しいものを貼ると、すぐに興味を示します。「これは鉛筆だけで描かれたものだよ」と説明すると、みんな目を輝かせ、ウォー! エーッ!?と声をあげます。触発された何人かの子どもは鉛筆デッサンを始めています。教室を始めて3年目。いろいろな経験をさせてきましたが、ようやく子どもたちが自分のしたいことを発見し、尋ねてくるようになり、毎回ワクワク感いっぱいの教室になっているのは、ありがたいことです。
ところで、この1ヶ月は、私にとってセンタクの人生でした。右に行こうか、左に行こうか。分かれ道で立ち止まり、右に行っては引き返し、左に行っては引き返し、分かれ道でまた立ち止まってなかなか進めない。そんな時は思い切って洗っちゃおう。きれいサッパリ!・・でもなかなかそうはいかず、ぐずぐずいつまでももススギばかりしている状態。きっと人生、選んだり洗ったり、その繰り返しなんだなぁ。
とりあえず、自分一人で解決できることなんてそうそう無いのですから、神様にこの身を委ねましょう、と今更ながら心に決めた1月でした。
本年もどうぞよろしくお願いします。
【センター行事・講座】(中止になる可能性もありますのでご確認の上お出かけください)
■nikiのボーカル講座
2月4日・18日(木)10:00-
□オカリナ教室
2月12日・26日(金)10:00-/13:00-
■英語教室
2月4日・18日(木)14:00-
□糸杉の会
2月17日(水)13:00-
■十日会&むらさきつゆくさの会
2月13日(土)13:00-
□フラワーアレンジメント
2月18日(木)10:00-
●○会議・定例会利用その他○●
・日和山カフェ・子ども食堂
2月17日(水)16:00-
★☆★関連行事・行動★☆
※イベントを掲載しておりますが、中止や延期になっている場合があります。ご確認の上お出かけください。
ケニアから世界をつなぐZOOMでトークショー!
早川千晶の「この人に聞きたい!」VOL.38
アフリカの秘境国で大家族と歩~ブルンジに永住した唯一の日本人~
2月3日(水)20:30-(20:00よりスライドショー上映)
ゲスト:ドゥサベ友香(ブルンジ在住・一児の母・自営業)
参加費:1000円
申込:https://haronoya.com/shop/zo0050
信教の自由を考える日の集会
「信教の自由とは」
2月11日(木)13:30-15:30
勤労福祉会館・会議室4(下関市幸町8-16)
講師:内岡貞雄(西中国教区社会部委員)
参加費:300円
主催:信教の自由を考える会
連絡先:下関彦島教会:中島純(090-4160-0292)
※参加者はマスク着用厳守でお願いします
オンライン「子どもの貧困を科学する2020~映画『子どもたちをよろしく』に込めた思い
2月18日(木)19:00-
講師:寺脇研(元文部官僚・学校法人瓜生山学園理事)
要申込
主催:福岡未来創造プラットフォーム・『子どもたちに宜しく』上映実行委員会)
これからの校則
2月20日(土)13:30-16:30
福岡県弁護士会館2階大ホール(福岡市中央区六本松4-2-5)
基調講演:西郷孝彦(世田谷区立桜丘中学校前校長)
基調報告:福岡市立中学校全69校の校則分析報告
事前申込制(オンライン参加も可能)https://www.fben.jp/entry/kousoku2020.html
参加費:無料
主催:福岡県弁護士会
NPO法人フードバンク山口
シングル・パントリー
ひとり親向け食品配布&相談会(コロナ禍とたたかうひとり親家庭を食品配布と相談窓口で応援します)
2月21日(日)11:00-
なかべこども家庭支援センター紙風船(下関市古屋町1-2-56)
参加無料
申込不要
相談員派遣協力:.style(ドットスタイル)
男女共同参画事業講演会
「いないのではなく、気づいていないだけ」~LGBTについて理解を深めるために~
2月21日(日)14:00-15:40
大牟田中央地区公民館2階研修室A(大牟田市原山町13-3)
講師:荒巻明楽(OVER THE RAINBOW)
定員:40名(申込不要)
入場無料
手話通訳・要約筆記あり
主催:大牟田市市民恊働部 人権・同和・男女共同参画課
県民講座「ありのままがあるところ」
2月27日(土)13:30-15:30
クローバープラザ東棟7階視聴覚研修室(春日市原町3-1-7)
講師:福森伸(知的障がい者支援施設しょうぶ学園統括施設長)
参加費:無料
主催:(公財)福岡県人権啓発情報センター
参照
【広島・ハチドリ舎】
hachidorisha.com/events/2021-02/
【編集後記】
新年のご挨拶の時期を逸してしまいましたが、昨年は多くの皆さまがそれぞれの苦難を抱えながらも、様々な形で下関労働教育センタ―を支えてくださったことを感謝しております。本年もよろしくお願いします。
さぁ今年こそ!と思った矢先の都会を中心とした緊急事態宣言、それに勝るとも劣らない山口県内での新型コロナの陽性者と入院患者数。重症患者の増加もあり、すっかり出鼻をくじかれた感じです。個人的には医療機関で働く身として、県内・市内医療機関でも発生しているクラスターは他人事ではなく、明日は我が身と感じます。悲しいですが風評被害もある様で、政権側の議員の夜遊びを批判するためには(苦笑)人と会うことが躊躇されます(と言いながら、フードバンク関連を中心にいろいろ出歩いていますが・・・。)
そんな中、子ども食堂兼日和山カフェとして弁当配布等を限定しながらも70食配布してくださったりと、地域との一体感も少しずつですが生まれてきています。
センタ―は様々な工夫と制限を自らに課しながら、少しずつ動いておりますので、引き続きご支援をお願いします。(大城)
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